バッグ・財布 クリーニング作業マニュアル

ワーク花きりん 御中/作業用 ・ Retrend

初めに

作業の概要

作業内容は 「金具磨き」「レザーのクリーニング」「ホコリ・ゴミ取り」 の3つです。道具はすべて弊社で支給しますので、購入は不要です。

各商品にはタグが付いています。タグに記載の管理番号と、クリーニング内容(金具磨き/レザー/両方)に従って作業してください。作業後もタグは付けたままで返送してください。

目指すのは「100点」ではなく「80点」です。完璧を目指すと時間と負担が大きくなります。特に金具の磨きは、パッと見て見栄えが整った段階で止めていただいて構いません。
ランクと目安時間

商品によって作業量と所要時間が異なります。作業にかかる時間の目安によってランク(S・A・B・C)を分けており、各商品のタグに記載されています。

ランク 対象商品・作業内容 目安時間
S 金具の多いバッグのフルクリーニング(金具磨き+レザー全体) 1時間30分〜2時間
A Sより金具が少なめのバッグのフルクリーニング 1時間〜1時間30分
B 金具が少ない・クリーニング箇所が限定的なバッグ(トート等) 約30分
C 小物の金具磨き+拭き取り(財布・小物) 約15分
商品タグについて

各商品に付いているタグに、管理番号・ブランド・作業ランク・作業内容が書かれています。下の写真のように、こちらに沿って作業を進めてください。

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商品タグの見本(管理番号・ブランド・作業ランク・作業内容)
タグの見本
この内容に沿って作業します
作業内容の欄に、何をするか(金具磨き/レザー/両方)と範囲(例:表のみ)が書かれています。指定された作業のみ行ってください。作業後もタグは付けたまま返送してください。
使用する道具

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写真 道具 用途
■ 機械類
ミニリューター ミニリューター 金属(金具)を磨くのに使います。先端のビットを金具に当てて磨きます。
ハンディ掃除機 ハンディ掃除機 バッグ内部のゴミ・ホコリを吸うのに使います。
■ クリーナー類
メタルクリーナー メタルクリーナー
(Golf-it!)
金具(バックル・チェーン・ロゴプレート等)の汚れ・くすみを落とします。少量を布に取って磨きます。
レザリアンローション レザリアンローション
(COLUMBUS)
レザー専用の拭き取りクリーナー。表面の汚れ・皮脂を落とします。少量を布に含ませて使用します。
ウェットティッシュ ウェットティッシュ
(ノンアルコール)
レザーの面積が広いバッグで、レザリアンの前に全体をざっと拭き上げるのに使います。支給するものはノンアルコールタイプです(アルコール入りは革の塗装を溶かすため使いません)。
アルカリ電解水クリーナー アルカリ電解水クリーナー
(落ち落ちV)
布地にメタルクリーナーが付いてしまったときに、これで拭き取ります。
■ その他
ウエス ウエス
(綿100%の白布)
金具磨き用・レザー拭き取り用・仕上げ用に分けて使用します。
ゴム手袋 ゴム手袋 クリーナーが肌に触れないよう、作業時は必ず着用してください。
竹串 竹串 ポケットの溝など、ハンディ掃除機では取れない細かい部分のゴミ・ホコリをかき出すのに使います。
綿棒 綿棒 ミニリューターの先に差して使うほか、細かい部分・入り組んだ箇所を磨くときに使います。
作業時の注意事項
  • クリーナーは少量ずつ使用してください。付けすぎると革にシミが残ることがあります。
  • メタルクリーナーは布地・ステッチ(糸)に付くと落ちにくくなります。金具以外になるべく付かないよう注意してください。
  • レザーは強くこすらず、やさしく拭き取ってください。こすりすぎると色落ち・スレの原因になります。
  • 体調や肌に違和感を感じたら、すぐに作業を中断してください。
  • 落下・水濡れにご注意ください。
お預けするのは中古品です。元からあるキズ・スレ・使用感は当然のものなので、気にせず作業していただいて構いません。明らかに大きな破損があったとき、判断に迷ったときのみご連絡ください。

作業の進め方

商品ごとに、やる作業はタグに書かれていますタグに書かれた作業だけを行い、書かれていないステップは飛ばして結構です。(すべての商品で3つ全部を行うわけではありません。)複数の作業をする場合は、上から順に進めてください。各項目を開くと詳しい手順を確認できます。

① ホコリ・ゴミ取り

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  1. ゴム手袋を着用します。
  2. バッグの中身を空にして、ハンディ掃除機で内部を吸います。底や角に溜まったゴミ・ホコリを吸い取ります。内ポケットの中もゴミが溜まっていることが多いので、忘れずにチェックしてください。
    ハンディ掃除機でバッグ内部を吸う
    掃除機の先をバッグの中に入れ
    底や角のゴミを吸い取る
    内ポケットの中を確認する
    内ポケットも開けて
    中のゴミを確認する
  3. 取りきれないゴミは竹串でかき出してから吸います。ポケットの溝など掃除機で取れない部分は、竹串を使って掻き出してから吸います。
    竹串でポケットの溝を掻き出す
    ポケットの溝のゴミを
    竹串で掻き出す
② 金具磨き

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  1. ゴム手袋を着用します。クリーナーが直接肌に触れないようにします。
  2. 金具をメタルクリーナーで磨きます。ウエスに少量取り、バックル・チェーン・ロゴプレート等を円を描くように磨きます。金具に関しては、力を入れて磨いても問題ありません。
  3. 乾いたウエスで拭き取ります。クリーナーの残りを取り除いて完了です。見栄えが整った時点で終了で構いません。

作業例

磨き方の流れ

作業前
①作業前
くすんだ金具
クリーナーを取る
②クリーナーを
ウエスに取る
磨く
③磨く
円を描くように
完成
④完成
金具が明るく、ロゴもくっきり
金具周りの黒い汚れを拭き取る
⑤金具周りについた黒い汚れを
レザリアンで拭き取る
黒い汚れは拭いても延々と出てきます。完全に出なくなるまで磨く必要はありません。見た目のくすみがなくなった時点で終了で構いません(80点の目安)。

Dカン金具

Dカン金具
Dカン金具
持ち手が付く金具
青錆を竹串で除去
青錆が付いていれば竹串で
除去してから磨きます

ファスナーの引き手

ファスナーの引き手
つまみ部分
表裏とも磨きます
引き手の磨き終わった部分
赤丸の部分は
磨き終わったところです
磨いたところのサビはしっかり取れていますが、メッキがはげた部分に段差のような跡が残ることがあります。これは、メッキがはげた箇所を守るように出ていたサビを取り除いたことで、下地の金属が見えている状態です。この症状は引き手に限らず、Dカン・ファスナー・南京錠など他の部位でも起こることがあります。どうしても消えない部分なので、サビが取れて色が大方揃っていれば、これで完了で構いません(無理に磨き続ける必要はありません)。

ファスナー金具

ファスナー金具
歯(ムシ)の部分
ウエスで軽く磨きます

動画:ファスナーの歯を磨いていきます

南京錠(パドロック)

南京錠(パドロック)
付属の鍵金具
全体を磨きます
南京錠の上側面(柱の部分)
つるやつるの周りの部分も
磨いていきます
南京錠はつる含め、表面全体を磨きます(上の2枚は例で、この2箇所だけではありません)。
上側面のつる(U字の金具)まわりは入り組んでいて磨きにくいので、綿棒やリューターを使うと楽に磨けます。際の部分など、どうしても入らない部分はある程度で止めて問題ありません
③ レザーのクリーニング

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全体概要
  1. ゴム手袋を着用します。クリーナーが直接肌に触れないようにします。
  2. 面積が広いバッグは、先にウェットティッシュで全体を拭き上げます。レザーの面が広い場合、いきなりレザリアンを使う前に、支給のウェットティッシュ(ノンアルコール)で全体の表面汚れをざっと落としておきます。(小物・面積が小さいものは省略)
  3. レザーをレザリアンで拭き取ります。ウエスに少量含ませ、表面を軽く拭きます。
    レザリアンで拭き取る
    レザリアンでやさしく拭き取る
    コバの毛羽立ち
    コバの毛羽立ち
    金具まわりの細かい部分
    金具まわりなど細かい
    ところも忘れずに拭きます
    このようなコバ(革のフチ)の毛羽立ちも、レザリアンで擦ることで抑えることができます。
  4. 乾いたウエスで仕上げ拭きをします。クリーナーの残りを取り除き、自然乾燥させて完了です。
個別具体例
バッグ

レザー表面の汚れ・カビの除去

ビフォー(作業前)

バッグのフチの汚れとカビ(作業前)
汚れとカビで
白くくすんだ状態
バッグのフチの汚れとカビ(作業前)
汚れとカビで
白くくすんだ状態

作業中

溝の部分を指を立てるように拭く
溝の部分は軽く指を立てる
ように拭いていきます

動画:レザーの表面をクリーニングしている様子

アフター(作業後)

動画:クリーニング後(白いくすみが取れてきれいな状態)

毛羽立ちの除去

持ち手の毛羽立ち
持ち手などに出る
毛羽立ち(ほつれた糸)

動画:毛羽立ちを除去している様子
毛羽立ちは、多くの場合コバに上から付着しているものです。

  1. レザリアンを少量取ります。
  2. 該当部分を擦っていきます。この時、コバの場合は厚みがあるので若干力を入れても問題ありません。剥がすようなイメージで擦ります。
  3. ふやけてきて、手やピンセットで取れそうであれば摘んで除去します。
  4. 残りの部分を再度擦り、仕上げます。
  5. 擦った部分を数分乾かします。
財布

小銭入れの汚れ・埃の除去

ビフォー(作業前)

小銭入れの汚れ(作業前)
全体的に小銭で灰色になり
底の溝に埃が溜まっている

作業中

動画:小銭入れの掃除の様子

  1. 串で優しく溝からホコリを掻き出します。
  2. ハンディ掃除機で吸います。この時、アタッチメントをブラシ付きのものにするとよく吸えます。
  3. レザリアンで残りのくすみを磨き取ります。

側面・ポケット等の拭き取り

財布の横のくぼみ部分
横のくぼみ部分は
汚れが溜まりやすい
ラウンドジップのポケット
ポケットが多いので
忘れずに拭き取る
財布はこの横のくぼみ部分に汚れが溜まりやすいので、忘れずに拭き取ります。ラウンドジップはポケットが多いので、忘れずに一つずつ優しく拭き取っていきます。
カードポケットの劣化部分(赤丸)
赤丸の部分は
劣化していることがある
ただし、ラウンドジップの場合のみ、カードポケットの拭き取りはスキップしてください。赤丸の部分が劣化していることがあり、拭くと裂ける可能性があるためです。どの財布でスキップするかはタグに指示がありますので、覚えていただかなくても大丈夫です。
よくある質問(Q&A)
Q. どのくらい強く擦って大丈夫ですか?
基本的に、力任せに強くこすらなければ塗膜(塗装)が剥がれることはありません。ただし、同じ箇所をずっと擦り続けると、だんだん色が落ちてきて、布に色が移ってくることがあります。明るい色のものは特に、様子を見ながら力を弱めて作業してください。